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春の薬膳レシピ

こんな人におすすめ

• ・春は肝の働きが活発になる時。肝血が不足すると、肝の働きがうまくいかず、睡眠や精神・情緒の不安定な症状が出やすくなります。気が昇りやすいため、上半身に不調の出やすい時期です。また、肝の不調は脾に影響するため、消化不良や、疲れの不調も起こりやすくなります。
• ・春になってめまい、のぼせ、頭痛を感じる人。
• ・春のイライラや不眠がある人。

イカとセロリの彩り炒め レモンソース

材料（２人分）	分量	性味	帰経	ここでの効能
イカ	150g	鹹/寒	肝腎	養血滋陰
塩	少々	鹹/寒	胃腎大小腸
胡椒	少々	辛/熱	胃大腸
片栗粉	小匙1
オリーブ油	小匙1.5
セロリ	1本	甘苦/涼	肝肺膀胱	平肝清熱
レモン(皮・果汁)	⅔個	(甘)酸/平	肺胃	皮：理気
パプリカ  (赤・ｵﾚﾝｼﾞ)	各½個	甘/平	肝心胃腎	平肝理気  除煩
プチトマト	4個	甘酸/微寒	肝脾胃	平肝・消食
いんげん	4本	甘/平	脾胃	健脾・和胃
きざみにんにく	½かけ	辛/微温	肺脾	健胃
アンチョビ フィレ	１枚	鹹甘/温	脾胃腎	健脾
オリーブ油	小匙２
白ワイン	50㏄	辛甘酸/温	心肝脾肺	滋陰　理気
胡椒	少々	辛/熱	胃大腸
塩	少々	鹹/寒	胃腎大小腸

作り方

• 1.イカは皮をむき、1.5×4cmに切る。塩と胡椒で下味をつけ、片栗粉を全体になじませるように混ぜ、オリーブオイルを加えて混ぜておく。(できれば冷蔵庫で30分おく)。
• 2.レモンはきれいに洗って皮を薄くむき千切り、果汁も絞っておく。セロリは筋を取って5ミリの厚さの斜め切り。パプリカは乱切り、いんげんは3cmに切る。トマトは半分に切る。
• 3.フライパンにオリーブ油ときざみにんにくの半分をいれ、弱火で香りが出たら、イカを加えて強火で手早く炒めて皿に取り出す。
• 4.フライパンに残りのにんにく、アンチョビを加えて弱火でほぐし、セロリとパプリカといんげんを加えて強火でさっと炒める。
• 5.3のイカを戻し、白ワインとレモンの皮の千切りを加え、アルコールを飛ばしてから、レモン汁、トマト、胡椒を加えてひと混ぜし、味をみて塩少々で整える。

コツ

• ・イカをさばくのが面倒な人は、➀スーパーでさばいて、皮も取ってもらうようにお願いする。または、②冷凍のイカを使う。➀がおすすめ！ 
• ・イカは味が淡白なので、風味がつきやすいように下味をつける時に、片栗粉と油でコーティング。ソースのほどよいトロミづけにもなる。 
• ・イカに火が入りすぎると硬くなるので、手早く炒める。 

・塩の代わりにアンチョビを使うことで、旨味アップ。 

薬膳ポイント

• 【養血滋陰・平肝清熱理気】
• ・養血の食材で肝血を補うことで、肝がスムーズに働くように整える。（イカ）。 
• ・肝が過剰に頑張りすぎると、気が昇って、ほてりやめまい、目の充血、頭痛など顔あたりに症状が出るので、肝を穏やかに整える平肝作用のある食材を用いる。（セロリ・パプリカ・プチトマト）。 
• ・香りの良い食材で気の流れを良くする。（レモン皮・ワイン・パプリカ）
• ・肝の不調は脾の消化吸収の働きに影響するため、健脾や消食の食材を加える。（いんげん・にんにく・アンチョビ）