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梅雨の薬膳レシピ

こんな人におすすめ

• ・梅雨の時期は湿に弱い脾（消化吸収するところ）が影響を受けやすく、脾の運化（栄養分を全身へ送り出す）作用に不調が起こると、全身への栄養が行きとどかないだけでなく、水の代謝も悪くなり「痰（水の滞り）」が生じやすくなります。
  梅雨の養生では、余分な湿を取り除くことで脾が働きやすい状態を保つとともに、水の流れが滞らないように気のめぐりを良くして、冷やし過ぎないように注意しましょう。
• ・梅雨時期の体や頭の重だるさを感じる人。
• ・梅雨時期になって食欲低下や消化不良がある人。
• ・むくみやすさを感じる人。
• ・湿による耳鳴りが気になっている人。

真鯛のハーブマリネソテー　バジルの香り添え

材料（２人分）	分量	性味	帰経	ここでの効能
真鯛	２切	甘/微温	脾胃腎	健脾・利水
ローズマリー	3cm ×2本			消化促進
タイム	7cm ×2本			理気
レモン	⅓個	甘(酸)/平	肺胃	開胃消食
オリーブ油	適宜	甘渋/温	肺胃	利水・化痰
塩	少々	鹹/寒	胃腎 大小腸	解毒
胡椒	少々	辛/熱	胃大腸	食欲増進
ミニトマト	6個	甘(酸)/平	肝脾胃	健胃・消食
いんげん	4本	苦/平	脾胃	補気・利湿
オリーブ油	小匙1	甘渋/温	肺胃	利水・化痰
にんにく	½かけ	辛/微温	脾胃肺	健胃
白ワイン	30ml	辛甘酸/温	心肝  脾肺	健脾・理気
バジル玉葱  ソース	大匙3
バジル	1cup (20g)			健胃
玉葱	15g
落花生 （赤い皮付き）	10g (12粒)	甘/平	脾肺	健脾・利水化痰
オリーブ油	100cc	甘渋/温	肺胃	利水・化痰
にんにく	½かけ	辛/微温	脾胃肺	健胃・食欲増進
塩	小匙⅕	鹹/寒	胃腎 大小腸	解毒

作り方

• 1.レモンは表面の汚れやワックスをきれいに落とし、輪切りにする。
• 2.真鯛はラップの上で軽く塩・胡椒してオリーブ油(分量外)を全体にまぶす。真鯛の上にレモン、ローズマリー、タイムをのせてラップでくるみ、冷蔵庫で1時間以上マリネする。
• 3.ミニトマトはヘタをとって洗い、水気を切っておく。
• 4.フライパンにオリーブ油とにんにくをつぶして入れ、弱火で香りを出したら、にんにくをとり出し、マリネしておいた真鯛(皮目から)とマリネに使ったハーブを加えて中～強火でソテーする。
• 5.真鯛の片面が焼けたら裏返して、いんげんとトマト、白ワインを加えて蓋をして蒸し焼きにする。
• 6.皿にバジル玉葱ソースと一緒に盛りつける。
• バジル玉ねぎソースの作り方
• 1.落花生は香ばしさを出すためにフライパンで転がしながら炒り、冷ましておく。
• 2.バジルは葉の部分だけを取り、洗って水けをキッチンペーパで拭きとる。玉ねぎとにんにくは薄切りにする。
• 3.すべての材料をハンドミキサーで混ぜる。

コツ

• ・梅雨時期は食品の傷みが早いので、お魚を買ってきてすぐに使わない時には、このようにマリネしておくと鮮度を長く保つことができます。 
• ・マリネしてあった魚をソテーするときは、ラップにたまっているオイルは臭みが出ているので使わず、魚とハーブだけをとり出してソテーしてください。レモンは一緒にソテーすると苦味が出るので、入れないでください。 

薬膳ポイント

• 【健脾利湿・理気】
• ・真鯛は健脾（脾を健やかに整える）と利水（余分な湿を尿に出す）作用があるので、湿気による消化機能低下にはおすすめの食材です。 
• ・体内にたまった湿を出すために利湿や利水の食材を用いますが、滞った水を体内で巡らせる必要があるので、気のめぐりを良くする理気の食材を合わせると効果的です。香りの良いハーブ類や玉葱、白ワインなど理気の食材でさわやかな味になります。 
• ・落花生は赤い薄い皮付きのまま使うと補血（血を補う）の働きもあります。