1. トップページ   >
  2. トピックス   >
  3. 野菜ジュースのはなし

トピックス

野菜ジュースのはなし

『野菜をたくさん食べよう!』というのは、もう聞きなれたフレーズですね。これは野菜に含まれるビタミンやミネラル、食物繊維を体に取り入れることが大きな目的です。ビタミンは直接エネルギー源になったり、体の一部に作り変えられたりはしませんが、エネルギーや体をつくる手助けをしています。ミネラルは骨や血液の成分として重要です。食物繊維は排便促進効果や食後の血糖上昇を和らげる効果などでも有名です。これらは健康の維持にどうしても必要な成分です。 “縁の下の力持ち”といったところでしょうか。
このように大切なビタミンやミネラル、食物繊維を効率よく補給するには、やはり野菜摂取が重要です。
日本人の野菜摂取目標量は成人で350g/日(内、緑黄色野菜120g)です。平成27年の調査結果では、国民の野菜摂取量は約290gで、目標にはほど遠い現状であることがわかりました。
こんな時、手軽に野菜摂取できるのは『野菜ジュース!』と考える人がいるのではないですか?でもそこにはちょっとした落とし穴が潜んでいます。今回は、野菜ジュースの良い点・悪い点をあげましたので、参考にしてください。

野菜ジュースの良い点・悪い点
良い点  ビタミン補給ができる。特にβカロテンが豊富に含まれているものがある。
 手軽に摂取できる。
 嫌いな野菜を摂取しやすい。
 かさが減少し、量が摂りやすい。
 噛む必要がない。
 カリウムが豊富に含まれている。
悪い点  果物が一緒に含まれている場合、糖質の摂取量やカロリーが増えてしまう。
 飲みやすくするために塩分が含まれているものがある。
 ジュースを作るのに濾過をすることから、食物繊維が不足しがち。
 ビタミンCが少ない。粉砕時に壊れやすい。
 油と一緒に調理することで吸収が良いビタミンがあるがジュースは吸収率が下がる。
 鉄分が摂取できるジュースは少ない。
 天然素材ではなく、ビタミンやミネラルを添加している商品がある。
 野菜を噛むことで脳を刺激し、消化酵素がでるが、ジュースは噛むことができない。

 市販の野菜ジュースは飲みやすく、“健康に良い”というイメージから、ついつい何杯も飲んでしまいがちです。しかし水分補給として飲むには、思った以上にカロリーが高く、糖質が多い商品があるのをご存じですか?野菜ジュースの半分が果物という商品が数多くあります。これでは、“からだにいい”ではなく、生活習慣病の引き金になってしまします。 野菜ジュースは野菜をサラダや煮物、炒め物にして摂取する代わりにはなりません。野菜ジュース1杯で1日に必要なビタミンやミネラル、食物繊維を全て補給することは不可能です。あくまでも、野菜ジュースは補助飲料として利用することをお勧めします。

ページトップへ